イノベーションとは「革命的」である必要は無い

こんにちは、ヨツモトです。

よくイノベーションと聞くと「革命的な事」と思われがちですが、実は全然そんな事ないんですよね。
「価値」を作り出すのは常に「革命」を起こさなくとも可能です。

もちろん、革命的な今までにない全く新しい「価値」を生み出すイノベーションもたまに起こります。
iPhoneのように「顧客は本当に自分の欲しい物は知らない」と言う観点でのイノベーションですね。

かのスティーブジョブスは「顧客の欲しいものを聞いてはいけない。顧客は何も知らない」と言った事は有名です。

スティーブジョブスのような天才的な発想と仙人的な精神力を併せ持てば、
爆発的な支持とヒットとなる「第二のiPhone」を作り出せるかもしれませんが世の中そんな甘くない。

少なくとも、僕にはiPhoneを世に送り出す事は無理です。
自覚しています。笑

ですので、僕のようなスモールビジネスを展開する者としては

「ちょっとした持続的イノベーション」をいかに継続的にしていくか?だと思っています。

凡人でもイノベーションを起こす事は可能である。

「ちょっとした持続的イノベーション」とは、今ある「強み」をいかに顧客の声を聞いて「不満足」を取り除いていくか?です。
マーケティング的に言えば「顧客の声を活かして従来の商品の改良を重ねていく事」ですね。

この「ちょっとした持続的イノベーション」を起こして行く際に、注意しないといけないのは

先にリサーチをしてはいけない。

新商品や新サービスを企画する上で、先にお客様アンケートなどでリサーチをとってはダメなんです。

革命的イノベーションの説明の中で「顧客は何も知らない」と書きましたが、これを言い換えると
「顧客は知っている事しか話さない」と言う事と同じなのです。

ですので、持続的なイノベーションを起こして行く時にでも必要なのは

先に自分たちの仮説をしっかり立てる事。

顧客へのヒアリングやアンケートなども「その仮説を検証&修正」する為に活用していく。
あなたの仮説が正しいのか?それとも修正の必要があるのか?それをリサーチしていって欲しいんです。

その仮説を立て「継続的なイノベーション」を起こして行くには、まずあなた自身や、あなたの商品自体の「核」つまり「強み」はなんなのか?

それをちゃんと自分たちで理解しておく必要があるんですよね。

「強み」を理解しておく必要性はなぜか?をわかってますか?

なぜ「強み」を理解しておく必要があるか?

巷に溢れる「あなたの強みをなんちゃらかんちゃら」なんて事を言っているのではありません。
「強み」を伸ばしていくだけで商売成立するなら何の苦労もありませんしね。

理解している「強み」に何を加えて、何を改善していけばいいのか?を考え出して欲しいんです。

例えば、僕の強みは「販売」です。
そして「強み」を活かす場所として知識が豊富な「ファッション」「メンズ」「百貨店」を
選んでその場所でどうやって「強み」を活かすか?と常に考えています。

ただし、今の「強み」を「その場所」で活かそうと思っても「ファッション業界でメンズの百貨店のマーケット」は
すでに飽和状態で競合も多く、例えば新規参入しようとも参入障壁は低いかもしれませんが(これも実は政治的な
理由で意外と高かったりするんですが。笑)その「強み」を活かしきれる可能性は薄くなります。

ですので、僕は強みに「修正」をかけて、場所をずらすという「イノベーション」を起こしています。

「販売」という強みに相反する「マーケティング」というスキルを組み合わせ、「web」から現場にアプローチできる稀有な存在として顧客にアプローチをする事に成功しています。

イメージで言うと、レッドオーシャンにズッポリはまっている物やサービスの「ちょっとズレたところ」を狙っていく。
そんな感じでしょうか。

よく、ビジネス書などには「既にレッドオーシャンであるマーケットには参入しない方がいい。新しいブルーオーシャンを探さないとダメだ」と言います。
そんなマーケットを気にしている時間などは「無駄」だと言い放つ輩さえいます。

ですが、僕は「反対」の考えをしてるんです。
レッドオーシャンになるにはそれなりの理由があって、

そこに「必要とされる物」と「それを必要としている人達」が大勢いるって事です。

それって「オイシク」ないですか?
ブルーオーシャンと言われる場所は1から探しても、そこが「誰にも荒らされていない海」である可能性だけでなく
「誰にも相手にされないような腐った海」、つまり全くニーズのないエリアかもしれません。

だったら、そのレッドオーシャンに群がる人達に気がついてもらえるよーにしながら、空いているちょっと横に陣地を構える。
常に少しづつズラしながら。

そんなビジネスが「継続的イノベーション」。
スモールビジネスの旨味だと思ってるんですよね。

「強み」を理解して冷静にマーケットを見れば「マーケットの奴隷」になることは無い。

先日書いたブログに「誰に?や何を?」を一番最初にしっかりと作る事が大事だと書きました。↓

時代は変われど買ってもらう為の「重要な5つ」は変わらない。

でも、その思考をする前に、まず「あなたの1番の強みはなに?」「その強みを使って戦えるとこってどこ?」
が抜けてる人が多い印象です。

つまりビジネスのコアとなる「あなたが1番得意=強み」はどこですか?をしっかり答えられるようにする必要が
あるって事です。

その強みを「使う、使わない」は別として、コアを自分の中で確立していないと

「常にマーケットの奴隷」に成り下がる可能性が高くなってしまうんです。

あなたの「強み」を理解して、それをどう使えばビジネスになるのか?の仮説を考え、
それを検証&修正する為にリサーチしていく。

世の中をあっと驚かす「革命的イノベーション」はステーィブジョブズのように起こせないかもしれないが、
あなたのビジネスを常に発展させ安定させる「継続的イノベーション」はこうやって起こす事が可能なんです。

これも「マーケティングの基礎中の基礎」なんですよ。

PS

でも実は関西ではこの事、幼い時から嫌という程、耳にしてるはずなんですよねー。

え?聞いてない?
そんな事ありませんよ。

西川きよし師匠が言ってるじゃないですか。

「小さな事からコツコツと!」って。笑

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