「現場が最大の抵抗勢力」なんていつの話?今は「現場が最大の改革勢力」です。

こんにちは、ヨツモトです。

企業や組織を改革しようとする時に一番の抵抗勢力になるのは「現場の人たち」だと
言われてきました。

その理由は「今やっている仕事を変えたくない」

つまり、変わる事へのストレスから、新しい事への「拒否反応がおこる」というわけですね。

でも、僕から言わせれば今のファッション業界は全くの逆

現場の人たちこそが「一番の改革勢力」であって、むしろ変化に対して抵抗している一番手が
管理職をはじめとした本部内勤の人間たちです。

危機感を一番持って働いているのは現場の販売員という事実。

現場は最大の抵抗勢力だって言われる理由は、管理職の立場からみれば現場の人間は
「代えのきく作業員」という見方をしているからでしょう。

与えられた業務をこなしていく人間という認識です。

作業員は慣れ親しんだ自分たちの「仕事のやり方」を変える事にストレスを感じ、
改革の為に「今までと違った事」を指示してもできる事なら「やらなくて良い方法」を考え
「新しい事を出来ないようにする」方向になんとか持って行こうとする。

そんな見方をされてきました。

ですが、はっきり言って今のファッション業界を見てみれば

現場の販売員たちの方が「今のままでいる事への危機感」をリアルに感じ、変化をしないといけないという
焦燥感に似た思いを持っている。

特に古株と言われるブランドや企業の店頭に立つ販売員ほど、危機感をもっていますね。

ただ単に「作れば売れる」「置けば売れる」時代からの仕組みを未だにひきづっている企業体質の中で
お客さんに一番近いところで仕事をしている販売員は、同時に「社会」にも一番近い場所にいます。
今の時代を肌で感じ、目で見、耳で聞いているんです。

だからこそ、このままじゃ「もっと売れなくなる」
だからこそ、このままじゃなくて、もっとこんな改善や改革が必要だ!ってわかります。

そして、こういった消決して作業員ではない販売員たちはドンドンその意見を臆する事なく
「本部」に提案していっています。

本来ならば改革の最大抵抗勢力と言われてきた現場から「変化への挑戦」が逆に出てきているならば
スムーズにそのブランドや企業は今の時代に適した「改革」を成功させる事ができるはず。。。

ですが現実は「黙ってても売れていた時代と同じ事しかしていない」まま。

現場からの改革を望む声を握りつぶしている原因は「本部」といわれる「変われないの管理職」です。

減点方式の評価方法での弊害は「ミス」をしない事

ファッション業界で言われる「内勤」というポジションの人間こそが、今の最大の抵抗勢力となってしまった原因は
「減点方式」の評価方法が大きいと思われます。

ファッション業界の内勤になる人間の多くは店頭の販売員を経験してから、管理職などの内勤へと昇進という形で
異動してくパターンが多くなっています。

ここが1つのポイントで、販売員の評価軸は「売上」とういう「加点方式」です。

日々の店頭での「売上」をいかに積み上げていくか?という基本的には「減点」がない評価軸になります。

一方、内勤の管理職などになってくると「いかにミスをしないか?」という「減点方式」の評価軸に
急に変わってしまうのです。

今まで「加点方式」で前にドンドン進む仕事の仕方を教えられてきたのに、急にいかに点数を減らさないか?
という「減点方式」に変化してしまう。

自然と点数を減らさないように「守り」のマインドになってくるんです。

結果的に「新しい事にトライして失敗した時の減点のリスク」が気になり、現場から上がってくる
改革や改善に対して積極的に自分たちから動こうとはしないので今すぐに手を打った方がいい問題も

とりあえず今ままでやれていて、今もやっているんだからそのままで。

という、事なかれ主義で終わらせる。

現場の販売員からしてみれば「なぜ、分かっているのにやらないんだ!?」って話です。

加点評価から減点評価で苦しむ先にあるのは思考停止

日々めまぐるしく変化する店頭で思考をフル回転しながら働いている販売員だったのに、
急に現状を下回らない事をまず考える管理職になると多くの人が「思考停止」になります。

今まで加点で育った販売員が「減点」に対してのストレスとプレッシャーに押しつぶされないように、
新しい事をする為の思考を放棄します。

そんな風になってしまった「出来るだけ減点をされたく無い人達」は、リスクが発生する可能性がある「変化」を
当然望みません。

せっかく現場の販売員たちが改革勢力になっているにも関わらず。

今の店頭にいる販売員たちは思っている以上に「危機感」を持っています。
この業界、自分の会社について。

ですが、残念な事に多くの場合は未だに店頭の販売員の裁量権は少なく、
会社に対しても直接提案ができる場面も限られてきています。

「減点」を恐る「思考停止」の中間管理職の「エゴ」で潰されて終わる。
そんな企業は今はまだ過去の遺産で食いつないでいますが、
「変化」ができず時代に取り残され最後には淘汰されて行く未来しかありません。
「店頭」からの意見をスムーズに引き上げ、販売員に裁量権を持たせる会社に。

実際に僕が知る、そのような会社やブランドは業績を毎年伸ばしていってますからね。

今のあなたはどっちの環境にいますか?

加点方式で常に変化を受け入れる会社ですか?
それとも、減点方式を恐れ思考停止になっている会社ですか?

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