こんちは、ヨツモト リョウヘイです。
100円均一業態で日本人なら知らないヒトは
いないと思われる「DAISO」
そのダイソーに「ハリスツィード」を使った小物類が
この冬から販売されています。
「あのハリスツイード」だったのが今年からは違ってくるね。
10年ほど前までは、衣料品の記事として多く使用され
服好きやファッション好きの一部のヒト達が
「ツィードと言えば!」的なぐらいの認知度でしたが、
雑貨類に使われ始め、あの「タグ」と共に人目に触れる機会が
グンと増えたタイミングで急激に「認知度」が上がっていきました。
いつの間にやら、冬の定番商品といえるぐらいこの時期になると
アパレル衣料店やお洒落雑貨店には鞄を始め小物たちが、
数多くの店で陳列されるようになりました。
販売する側も「ハリスツィード」というブランドの付加価値があり、
他の商品との差別化と単価を取れる商品として重宝していたはずです。
が、しかし。です。
冒頭であるように、ファッション業界ではなく、語弊を恐れずに言えば
低価格生活必需品を取り扱う「DAISO」でハリスツィードを使用した
オリジナル商品が販売されてしまったわけです。
これは、少なからずファッション業界では「ニュース」として取り上げられています。
この記事も大きな反響がありました。
【しまむらやダイソーでも売ってる、、、ハリスツィードって安いモノだったの?/TopSeller.Style】
ファッション業界が受けたショック度合いは、上記の記事を読んでもらえば
わかって頂けると思います。
今まで、冬商戦である程度よめていた「売上」が今季から計算できなくなる。
そんなコトを思っている店舗も多いでしょう。
「DAISO!!やりやがったな!!」
そんなコトを心の中で思っている販売員も多いかもしれません。
でも、少し待ってください。
DAISOが商品化して低価格で販売したコトが問題なのでしょうか?
DAISOに矛先を向けるのはてんでお門違い。
一番注目すべきところは
ハリスツィードを扱う生地メーカーがダイソーに生地を販売した事実。
ここじゃないんでしょうか?
見える所ばかりを追いかけていると本当に見るべきところを見のがすよ
ダイソーに生地を販売したメーカーは、勿論今まで同様ファッションメーカーにも
生地を販売し続けています。
そんな中でダイソーに大量に生地を販売する時に「ダイソーさんもファッションメーカー
と同じような価格帯でそろえて販売してくれるでしょう。」なんて思ってるはずないですよ。
「100均」の商品群の中で、それなりの値段で販売される事なんて百も承知で
大量の生地を販売しているはずです。
つまり
ファッション業界での販売量はすでにピークが過ぎてる。
しかも、販売しすぎて昔ほどの希少性もなくってきている。
これ以上ファッション業界だけで売上を向上させていくのは限界。
ダイソーで販売してもらって、ファッション業界からの受注が減ったとしても
ダイソーと商売した方が今から売上は伸びていく。
って、判断したんでしょうね。
ユニクロがアパレル業界で圧倒的な存在であるように。
なんか、ユニクロとかの話と似てますよね。
ユニクロは国内の大手生地メーカーと組んで共同で生地開発なんかもしてます。
そこいらの「弱小メーカー」が使っている生地なんかよりも高品質なのに、低価格で
提供していますよ。
あんな生地をあの価格で商品にしたらダメだわ、って声もありますが、
ユニクロが悪いんですかね?
実際に、あの価格で販売できる単価の高品質な生地を作っている生地会社は
その他の多くのアパレルメーカーにも生地を販売しています。
生地会社も商売する相手みますよね。
どこと組めば儲かるのか?
今回のハリスツィードの件は、「ダイソーがハリスツィードを扱った商品を販売する」
ではなくて、「ハリスツィードがファッション業界見切ってダイソーと組んだ」の方が
僕的にはニュースです。
行き着く先がリバティの生地のような結末を迎えるのか?
それとも、他の目的地にゴールするのか?
ハリスツィードが見据える目的が短期的な売上を考えているのか?
それとも長期的に見て今回の判断が必要だったのか?
そんな視点で今後を追いかけてみるのも面白いですよ。
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