アパレル販売員の質を下げる長時間営業をいつまで続けるの?

こんちは、ヨツモト リョウヘイです。

 

僕が以前クライアントから運営を家託されていた店舗に

郊外のショッピングモールのインショップがありました。

 

そこの営業時間はスーパーが朝6時~夜の12時。

物販が10時~22時。

 

ショッピングモールがOPENしたのと同時に、その店舗の運営を
委託されたのでOPEN当初は物珍しさもあって、平日でも結構お客さんは
回遊していましたし、21時台でも売上はボチボチありました。

 

数ヶ月間は。

 

ですが、数ヶ月もすると商圏のお客さんの来店も一巡し、20時以降は
飲食店以外はガラガラ。
平日になると飲食店ですらお客さんチラホラな状態。

 

 

本当にお客さん視点での営業時間なのか?の疑問

 

今よく見るショッピングモールの現状です。

もしかしたら、あなたは今もこんな環境でアパレル販売員として
勤務されているかもしれませんよね。

僕がイオンモールをはじめとするショッピングモールのインショップの
店舗運営をやめたり断りはじめたのは、この異常に長い営業時間
に疑問をもったからです。

 

長時間営業時間は確実にスタッフに負担がいってしまう。

 

ショッピングモールの中での店舗運営は、当時の店長には今思えば
大きな負担を背負ってもらいながら運営に尽力してもらったと頭が下がります。

 

ただえさえオーバーストアで販売員が不足している中、郊外のショッピングモールでの
求人はより一層の難しさがあります。

 

その中でもウチは求人広告の載せ方に工夫をしたりと、それなりに募集はありましたが

多く応募者は「主婦」か「学生」がほとんど。

 

主婦さんは朝から夕方までの勤務希望がほとんどで、学生さんは夕方から閉店まで。
ですが、学生さん(未成年を含む)を閉店作業も含めると22時半近くまで拘束するのも
様々なリスクがあり、結果的には店長を始め「社員」と言われる販売員達が連日、
帰宅時間が24時近くになる状態になってしまっていました。

では、単純に社員の勤務人数を増やせば解決できる。。。と言ったご指摘は
その通りだと思いますが、現実的に「売上」と「人件費」の比率を考えると
現場へ投入できる人数もどうしても限られてきます。

 

当時の僕の店長たちは歳もまだ若く、会社も小さい中でコミュニケーションも

取りやすかったので気持ちでやり切っていてくれましたが、それでも通常の
勤務時間で帰宅が連日深夜になる生活は大きな負担となり、結果的に
疲弊します。

 

残念ながら、当時の自社の力ではその現状を大きく変えるほどの力もなく、

選択した結果がショッピングモールのインショップ運営の撤退でした。

 

誰のための長時間営業時間なのか?

僕自身が販売員として多くの時間を過ごした店舗は、主に百貨店でした。
たまに繁忙期やイベント期で21時閉店などはありましたが、22時閉店という
異常な買い物スタイルの提案に今でも大きな違和感を感じます。

アパレル販売員の質が下がっているという指摘が多くある中で
僕はこの異常に長い営業時間で販売員が疲弊してしまっている。
加えて、この労働環境に幻滅して優秀な人材がその他の業界に
流れていってしまっているコトもあると思います。

 

もし、全国のショップが1時間閉店を前倒しにすれば、、、

 

その仮説の1つの結果をこちらでお伝えしています。↓

たかだか「1時間」で販売員のスキルを上げる方法。/TopSeller.Style

 


販売員の立場。

お客さんの立場。

 

多彩な角度で議論されるべきタイミングがきている。

そんな思いを込めて。

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