こんちは、ヨツモトです。
TopSeller.Styleの記事でも書いたんですが、あなたが「会社の中で店頭や店頭の販売員の立ち位置が低いと思ったら、さっさと辞めて転職するべきだ」って僕は常々発信しています。
「なんで売れないの?」って本部や営業が店頭に聞いてくる会社の販売員ならすぐに「転職」しましょう。/TopSeller.Style
多くのアパレル販売員は自社の環境しか知りませんし、特に店頭に立っている販売員はなかなか「外部の情報」が入ってくることはありません。
なので、今あなたが置かれている状況が「当たり前」って思ってしまうんですよね。
でもそれは違っていて、あなたが知っている世界なんて「ファッション業界のほんの一部」にしすぎません。
今のファッション業界は明らかにオーバーストア、オーバーブランドな状況です。
結果どうなったか?
多くのの企業やブランドが、もう10年近く前から常に「販売員が足りない」って嘆いています。
あなたが志高くスキルを磨いている販売員であれば、今のファッション業界で「販売員をきちんと評価してくれる」企業で活躍するチャンスはゴロゴロ転がっているんです。
だから、先ほども書いたように「会社の中で店頭や店頭の販売員の立ち位置が低いと思ったら、さっさと辞めて転職するべきだ」って発信しているんです。
結果的に、あなたが変化を受け入れる勇気を持って1歩前に踏み出すことで、販売員を「使い捨て」するような企業から優秀な販売員が去り、淘汰されていく事にもなっていきますからね。
だって、そんな状況下にあるってのに未だにこんな「販売員を使い捨て」するような企業があるんですから。
販売員は5年たったら会社の負担になるから辞めてね。って話。
先日、とあるスーツテーラー会社に転職を考えているAさんからご相談がありました。
下記はその相談の会話です。(本人様に掲載了承済みです)
Y「先日ご相談ありました転職の件はどうですか?」
A「この間無事に採用が決まりました!ありがとうございます!
いやあ、実はですね有名なオーダースーツメーカー2社面接を受けたのですが。。。」
Y「おお!それは良かったですね!おめでとうございます!!
ん?どうしたんですか???」
A「1社は5年契約で5年経ったら退社になると! その理由は正社員が多くなると会社が身動き取りにくくなるとのこと。とても有名なショップですがこんな会社があるのかと思いました。」
Y「え?面接でそんな事いわれたんですか??有名なオーダースーツメーカーでそんな事いいそうなのは、、、もしや麻布テーラー?」
A「ズバリそうです!まさに使い捨てです!
Y「関わった事ないしまったく情報網ないけど、ほんとですか?」
A「掲載されている求人の内容で見ると「契約社員」とだけありました。5年とはどこにも書いてませんけど(笑)」
Y「これってオフィシャルにしても問題ないですか?OKなら記事にします。」
A「いいですね♪ 話した相手の人は自分たちは搾取する側だからって雰囲気バリバリでした(笑)」
Y「ある意味、面接者に面と向かってそれ言い切れるって凄いですね〜」
A「5年で退職金変わりの「お祝い金」、そこから販売成績の良かった人のうち希望者には最長3年のみ延長できるとか。話すほどその会社の魅力が失われていきました(笑)」
Y「5年で追い出すのに「お祝い金」って。。。しかも成績の良かった人は後3年いさせてやるって話ですか。。。もう店舗持つのやめたほうがいいと思うな。笑」
麻布テーラーの面接であった嘘ような本当の話
これ、以前に転職の件で相談受けていた方とのやりとりなんですが、、、
ほぼ、ラインでのやりとりそのまんま。
えー!!5年で辞めてくれって酷くないか!?って思われるかもしれませんが、その前にこの話の中で
先に知っておかないといけないのは「有期雇用5年ルール」です。
簡単に説明すると2013年4月の法改正で世の中で言う「契約社員」、正式には「有期雇用契約社員」が
有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申し込みにより期間の定めのない
労働契約(無期労働契約)に転換しなければいけないって法律ができたんですよね。
詳細はこちらをみてください。
「2018年に大量発生する「無期契約社員」はどんな社員か?/PRSIDENT Online」
ですので麻布テーラーの面接官さんが言う「5年で」っていうのは、恐らくこの事を踏まえて
言っていると思われます。
ですがこの法律ができた狙いは、本来であれば有期雇用契約社員として雇用し5年立った場合、無期契約社員として雇用継続、もしくは正社員として雇用しましょう。
有期雇用契約社員のままでは、いつ契約が終わるわからない、という労働者の不安をなくすという前提での法律です。
補足としてリンク先の記事も載せておきますね。
また、「無期契約=正社員」という誤解している人もいますが、この法律では、あくまでも有期契約が無期契約になるだけです。すなわち、「無期契約社員(または、無期パート社員)」という新しい身分の人たちが、生まれるということになります。無期契約とはいっても定年制を設ける企業が大半のため、「定年までは、毎年契約更新することなく雇用が継続する契約社員」と言い換えることができるでしょう。契約期間を除いては、基本的に、それまでの働き方が変わるわけではないのです。
アパレル販売員は企業にとって「業績によってコスト調整がききやすい人員」でしかないのか?
今回の麻布テーラーの面接官が独断での判断でそう言った事を言ったのか?
それとも企業の方針としてこのような事を決めているのか?までは分かりません。
ですが、お話を伺った感じでは「5年契約社員で雇用してしまうと、その後に基本的には
雇用継続しないといけない」事を知っていて事前に労働者に承諾させてしまえ!って感じがしますよね。
この麻布テイラーを運営しているメルボメンズウェアー株式会社さんは過去に一度
「民事再生手続きをしたメルボ紳士服」が前身であり、経営管理には非常にシビアな会社かもしれません。
外的内的要因い関わらず、業績が悪化した際に一番重しになるコストは「店舗」と「人件費」です。
その「店舗」と「人件費」を固定経費ととらえず流動経費として調節しやすいように、このような
「雇用対策」をとっているのかなっと勘ぐります。
まるで自社の店頭の販売員なのに、一昔前に問題になった工場ラインに従事する「期間労働者」や「派遣労働者」
のような扱いです。
業績が向上すれば店を増やし、店を増やせば「人員」が必要になる。
だが、景気が悪化して業績が下降しても簡単には人はきれない。
だから、店頭の販売員は「いつでも辞めさせれるようにしておこう」って魂胆なんでしょうね。
「会社の中で店頭や店頭の販売員の立ち位置が低いと思ったら、さっさと辞めて転職するべきだ」
ここまで明確に「使い捨て」を明言するのも珍しいと思いますが、販売員というカテゴリーが会社の中で似たような「立ち位置」に置かれているパターンは少なくありません。
逆にいえば。麻布テーラーは「事前に」教えてくれているだけ「親切」なのかもしれませんね。笑
(ほんと、この面接官さんはこんな話して雇ってくださいって販売員がいると思ってるのかな。。。)
「物」を置いておけば売れた時代は終わった。
これは正解だと思います。
だからこそ、今また「人」にスポットが当たってきています。
だからこそ、あなたが今「販売員」としてこの先も自分を高め、スキルを上げより多くのお客様に喜んでもらえる仕事を続けたいなら、
販売員の立ち位置が社内で高い企業につけるかどうか?が大切になってきます。
今から人にスポットが当たる時に「販売員を使い捨て」にしているような企業は、いつ全ての販売員から愛想をつかされてもおかしくないわけですよね。
そうなると、販売員がいなくなったら店は立ち行かなくなり、店舗運営もままならくなり、最終的には、お客様や売上を失うわけです。
このことから「販売員を使い捨て」にしている企業は、将来的にかなり大きなリスクを抱えていると言わざるを得ません。
そんな、企業の為に販売員として従事しても、何一つ「あなたの未来」を作ることはできません。
「思考停止」にならず、自分から意図的に業界や外部の情報収取をして今回のような「販売員を使い捨てにする」ような企業をあなたが働く場所から無条件で外さないとね。
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