接客実話

こんちは、ヨツモト リョウヘイです。

今日はお客さんとのやりとり
そのまんま載せてみます。

京都の某百貨店の紳士カバン売場。
クライアントさんの期間限定コーナーにて。
財布を買ってもらった時の接客対話。

平日の夕方前。
入店客は少なめ。
商材は最近デビューした、本格的な作りが売りの国産ブランド。
カバン5-10万ほど。財布4万前後。のお値段帯。

お客様。
20代後半。
深いネイビー無地の細身のスーツ。
シューズはブラウン。
シャツは白無地、ネクタイはたしかスカイブルー。
サッパリした好青年。
恐らく営業職。
センスもいいし、こだわりもある。
お客さんに失礼のないオシャレさ。

なんて事を、3秒ぐらいで頭で考えながら
財布を手に取るタイミングで

(青字=ヨツモト 黒字=お客さん)

「ありがとうございます。最初にその財布手に取ってもらって嬉しいです。」

「そうなんですか?なんでですか?」

「実はこのブランド期間限定SHOPなんですよね。
なんで、一番自分たちが自信を持ってる商品を
まずはお勧めしようと思ってるんです。
で、最初に手に取ってくれた理由はわからないですが
嬉しくなって。」

「ま、こっちの勝手な思いなんですがね、すいません。笑
今お使いになってる財布、何か問題ありですか?」

「んー、問題っていうか、、、半年ほどずっと探してるんです。
でもね、なかなか買いたくなるのが無くて。」

「なんで今の財布じゃダメなんですか?」

「今の財布、グッ*なんですよね。三年ほど使ってるんですが。
なんていうか、もうすぐ30歳だし、なんていうかこう、、、
ブランドモンじゃないよなーって。
こう、ほんとに良いモノを持ちたいなって思って。
でも、ないんですよね。」


「じゃあまだ、自分の中でブランドのステイタスの方が
必要なんかもしれませんね。」

「え?いやいや名前だけじゃないですか、ブランドなんて。」

「でも、買った時はそのステイタス欲しかったんでしょ?
他のヒトが見た時にわかりやすいですからね。」

「まあ、、、その時はそうだったと思うけど、今は名前じゃなくて
自分の感覚でいい!ってモノが欲しいですよ!」


「お客さん、仕事好きですか?めっちゃ頑張ってそうですね。」

「へ?まあ、好きですよ。」

「でもちょっと、壁にあたってる感じですか?
今の自分からちょっと抜け出たいと思ってないですか?」

「なんでですか?」

「持つモノって、人間性でますよ。
で、今の選ぶ基準きいてたら、ちょっとしたそんな時期なんかなと。」

「面白いですね、それ。
そうですね、結構悩んでます。
少し、いろいろ変わりたいんです。」


「そうですか。
仕事できるヒトになりたいですか?」

「ええ、勿論。」

「なら、今日僕からこの財布買ってみるのもいいかも。
僕もお客さんぐらいの時に世話になった会社飛び出して
修行期間にはいり、その後会社つくりました。」

「え?今もですか?」

「今もです。
なんで、普段僕から直接モノ買えるチャンスなんてないですよ。
今回はたまたま店頭に立つ機会となりましたが、10年振りです。」

「なんでですか?」

「僕も今の自分から変化するきっかけが欲しかったからですね。

僕ね、お客さんぐらいの年齢の時に会社員としての販売員でトップとって、
そのあと自分で会社作って社長にまでなりましたから。


でも、そんな僕からみてお客さんきっかけ次第で
めっちゃいい変化しそうですよ。

悩むのもいいけど、半年も時間無駄にしちゃもったいない。
今、変わりません?

この財布の本物具合に負けないような自分になる為に。
ブランドに頼ることなく、この財布のように中身で勝負する
男になれる。

この財布、お客さんにとっての、転機の財布になりませんか?」

「今日これ買います。」

「ありがとうございます。」

多少、はしょってますが殆どこのまんまです。

お客さん、買ってくれた時にめっちゃ笑ってました。
予算オーバーだけど、仕事の悩みまで聞いてくれたから
高くないって。笑

ま、この接客が全てのヒトにあてはまる事はないにしても
僕はお客さんが抱える問題をモノから読み取ろうと
まずしますし、聞きます。笑

ストレートに困ってますか?って。笑
なんですか?って。笑

人それぞれキャラがありますし、ロケーションもあると思うんで
まんまやって怒られても僕は責任は追えませんので。笑

でも、お客さんの問題を直接聞く。
ってのは参考になればと思います。

今日はこんな感じでした.

実話です。

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