こんちは、ヨツモト リョウヘイです。
今日はファッション業界のお話し。
「ファッション」の売られ方が変わってきている。
僕が敬愛する南さんのブログで今日こんな記事が出ていました。
南充浩の繊維産業ブログ / ファッション化が進む低価格衣料品
http://minamimitsuhiro.info/archives/4649692.html
簡単に要約すると一昔前までは、ファッションのトレンドは
高価格帯のブランドが作り出すものだった。
それを雑誌やメディアが取り上げたり、著名人が着用したりして
世の中に浸透していく。
一昔前では、量販店の衣料品売り場(例えばジャスコや
ダイエーに上の階にあった衣料品売り場。今ならイオンですかね。)
に並んでいる商品は世の中でトレンドが盛り上がっている
タイミングでは、その時のトレンド感のあるデザインのモノは売られて
いなかった。
それが今の時代は、ほぼ同時にトレンドのデザインが並んでいる。
専門店、百貨店、ファッションビルは「ファッション」を売る。
低価格店、量販店は「実用品」を売っていた構図が崩れている。
こんな記事でした。
商品が「ファッション」でデザインが同じなら安い方を買う。
衣料品を実用品とせず「ファッション」として販売している
同じようなトレンドデザインのパンツ。
かたや30000円、かたや\3000円。
素材や品質のグレードは違えど、ぱっとみ同じデザインであれば、
あなたはどちらを買いますか?
このブログを読んでくれいるあなたは「ファッション」や「お洒落」に
対しての興味や意識が一般のヒトより高いかもしれないので
品質も「デザイン」ですよって30000円のパンツを選ぶかもしれない。
でも、世の中の大半。
いや、殆どのヒトは3000円のトレンドデザインを選ぶでしょう。
だって、そのヒトの周りにある世界。
つまりそのヒトの周りにいる人達は同じ3000円のパンツを
選ぶ価値観の「殆ど」の人達に見られるだけの世界だからね。
この現象は10年前ぐらいから始まっていると思う。
僕のメルマガでも少し触れているけど、ファストファッションが
本格的に日本に進出してきた時あたりから。
お客さんはその当たりから「トレンドファッション」は低価格帯
の店でお手軽に購入するってマインドになってきたと思っている。
では、「ファッション」売っていた高価格帯の店は今何を売っているのか?
今までは高価格帯の店、ハイブランドと呼ばれれるブランドが
世の中のトレンドを作ってきていました。
今でもそうと言えば、うかも知れない。
しかし前述した通り「トレンド」は直ぐにコピーされ格安で提供される。
低価格帯の店が「トレンド」を造りだしているような錯覚に陥りそうに
なるようなスピードと規模感で。
「トレンド」だけでは高価格帯の店のプライスが通用しなくなって
きてしまっているのも事実。
その結果、高価格帯の店はトレンドを造りだす「根拠」を前面に
出すようになってきていますね。
ブランドがここまで作り上げた文化や、多方面のクリエイトの
要素を取り入れてきたり。
例えば「マンガ」はその一番わかりやすい例だと思う。
高価格帯の店は自分たちの「カルチャー」を前面に押し出し
それを付加価値として販売している。
「トレンドのデザイン」は直ぐにパクれても、そのブランドや
デザイナーの「作ってきたカルチャー(文化)」までは
パクれない「価値」だから。
「ファッション」はどこで売られているのか?
南さんのブログをもう少し僕なりに突っ込んで掘り下げて話すと
僕自身は「ファッション」はもう低価格帯の店でも高価格帯の店でも
売られていないと思っている。
「ファッション」自体が全く別の場所で作られいる時代になったと。
低価格帯の店では「トレンド」を売っている。
高価格帯の店では「カルチャー」を売っている。
では「ファッション」は?
「ファッション」は各SNSサービスのプラットフォームで
作られている。
つまり、「トレンド」や「カルチャー」を買ったヒト達が
価値の共感と共有の元で「ファッション」を作り上げている。
「ファッション」は昔から「着るヒト達」が作ってきたのかもしれない。
でも、売っていたのは「服屋」だった。
でも今は共感を共有するその「場所」を提供している会社が
「ファッション」を売っているのだと思う。
しかも今はその「場所」が世界全土に繋がっている「場所」になっている。
勘のいいなたはイメージしてるよね。
SNS(ソーシャルネットワーク)を提供している会社が
結果的に「ファッション」を売っている事になると思う。
モノがファッションをリードしていた時代が終わり
ヒトが何をするか?何を思うか?がファッションをリードし
それにそれに合致する「モノ」が売れていっている。
僕なりの今の時代の「ファッション」の解釈。
PS
「世界」も「ファッション」もヒトが創っている。
その「ヒト」がつながる範囲が人類始まってから
今が一番広くなっていて、無限に広がる「ボーダレスなファッション」
の時代に突入してきている。
ファッションが「価値の共感の共有」になっているから。
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