ファッションで「人」を動かす方法

アパレル販売員出身のパーソナルスタイリストがいまいちパッとしない理由。

こんにちは、ヨツモトです。

 

何回かこのブログでも取り上げている「パーソナルスタイリスト」というお仕事。

簡単に言えば「あなたに似合うファッションを提案してくれる専属のコーディネーター」さんですね。

パーソナルスタイリストは特に資格が必要な仕事でもなく、基本的には「誰でも出来る」仕事です。
なんとか協会みたいなのは存在しますが、別に国家資格でもないので基本的には「名乗れば」なれちゃいます。

で、この「パーソナルスタイリスト」と名乗って仕事をしている人たちを見ていると
大きく「2つの勢力」があるんですよ。

 

1つは「元&現役アパレル販売員がするパーソナルスタイリスト」勢力。
1つは「ファッション好きだがアパレルの仕事をした事がないパーソナルスタイリスト」勢力。

 

普通に考えれば、アパレル販売員出身のパーソナルスタイリストの方が圧倒的に信頼感ありますよね。
ですが、僕の周りのパーソナルスタイリストを見ていると様子がおかしいんですよ。

どっちかと言えば「ファッショッン好きだがアパレルの仕事をしたことがないパーソナルスタイリスト」勢力の方が
多くの顧客を抱え、継続的なオファーをもらっています。

つまり、乱暴な言い方ですが「ファッション業界ど素人からパーソナルスタイリストになった人の方が儲かってる」

これ、普通に考えればおかしな話ですよね。

パーソナルスタイリストをする上でアパレル販売員である圧倒的に有利な3つのポイント

アパレル販売員をある程度経験していれば、パーソナルスタイリストなんて簡単にできる。
むしろ、普段やっているプロフェッショナルである仕事のスキルをそのまま使えば
いいだけの話であって、なんの問題もないはずなんです。

それを裏付ける3つのポイントがあって、プロのアパレル販売員であれば

1、服を触ってきた時間の量
2、服を着てきた時間の量
3、服を着た人を見てきた量

この3つの時間投入量が素人とは大違いな訳なんです。

順番にみてみると。

1、服を触ってきた時間の量
アパレル販売員として1年の約2/3を仕事をするとして、この時間の中で多くの「洋服」を触っています。
この「触っている」は、素材なども含めて多種多様な服を実際に触っている経験値ですね。
一般の素人が、これだけの時間を服や素材を触る事に費やしている事はまずないでしょう。

2、服を着てきた時間の量
これも店頭のアパレル販売員として勤務していると、自分自身が「試着」する回数も一般の人に比べると
格段に多くなります。
自店の全ての洋服を試着して確認しているとは言いませんが、一般の素人に比べると雲泥の差です。
この素材をこのデザインで仕上げた洋服は、こんな着心地でこんなシルエットになるなどを実際に確かめられますし、
それこそ試着しながら幾多のコーディネートをお客さんの為に作り上げていける訳ですから。
一般の素人にはなかなかできない経験です。

3、服を着た人を見てきた量
店頭に立つアパレル販売員として、これが一番の強みですね。
実際に来店した多種多様なお客さんを接客し、多種多様なコーディネート提案をして出来る経験値。

1年365日の2/3を出勤日として、1日に平均5人のお客さんにコーディネート提案をしたとすると
365日 × 2/3 × 5 =約550人のお客さんのコーディネートを年間で提案し、見てきているわけです。

10年間ファッション業界で販売員やってる人なら少なめに見ても5500人の実績!!

これだけの数のコーディネート提案をお客さんに出来るのは、アパレル販売員以外では見当たらないでしょう。

アパレル業界のプロの販売員として

実際に服を触って、自分自身で着て、お客さんに着てもらう。
そこに対しての圧倒的な時間投入量に対する経験値とデータ量は販売員ならではの絶対的な強みです。

 

この「強み」があれば、圧倒的に支持されるパーソナルスタイリストとして確立できる。
何度も言いますが、普通なら「その通り」のはずなんですよね。

でも、これだけの圧倒的な優位性を持ちながらしても

多くの販売員出身のパーソナルスタイリストが大して儲かってないのは何故なのか?

その答えは、プロのアパレル販売員であればあるほど「陥る罠」にはまっているからです。

 

アパレル販売員の延長線でパーソナルスタイリストをやると失敗する。

アパレル販売員出身のパーソナルスタイリストが経験値でもデータ量でも、
本来であれば圧倒的に優れているのに稼げない。

僕からすると「稼げない」明確な理由が少なくとも2つあるんです。
しかも、その理由が「プロのアパレル販売員であればあるほど」ハマる理由なんですよね。

1つ目はアパレル販売員の強みである「話すスキル」
アパレルの接客販売のプロとして当然のスキルで、プロ歴が長ければ長いほどスキルは高くなります。

事前にどんなお客さんがどんな要望があって来店するのかを知る事が稀な店頭の環境で、
アパレル販売員がこの「話すスキル」のレベルが上がって手に入れるのが「即興アドリブ話術」なんですよね。

常にどんなお客さんが来店しても対応できるアドリブ力は天下一品で、ある意味なんでもできてしまう。

店頭販売する上では誰にでも対応できてしまう、この「アドリブ力」が強力な武器になるんですが、
ことパーソナルスタイリストになると裏目にでてしまっている感があります。

その万能なアドリブ力があってしまうが故に「誰でも対応できますよ」と間口が広くなりすぎてしまい、
お客さんからすると「誰向けにサービスしてるのかわからない」となりがちなんですね。

そして、これに関係してくるのが2つ目で

自分のスキルや出来る事を可視化するのが下手くそである。

「話す事」がうまく「話す事」で色々と解決できてしまうが故に、自分のスキルや価値を「可視化」
することが非常に下手くそです。

例えばアパレル販売員出身パーソナルスタイリストで見かけるのが

「数多くのお客さんをコーディネートしてきた販売員出身の私が、あなたをお洒落にします!」

こんなフレーズの打ち出しをよく見かけますが、

「それなら店行って店員に聞いた方が無料だし早くない?」なんて思われて終わりです。

どんなお客さんのどんな問題をどんなスキルでどんな風にして解決し、そのお客さんがどうなるか?全くわからない。

しかも、アドリブでなんでもこなしてしまうスキルがあるので体系化や仕組み化するのも下手くそ。
大体が自分の持っている「経験値」からスタートして、お客さんが解決したい問題点スタートにしていない。

中途半端に「私は***です!」みたいな人ばっかで、「誰でもおしゃれにします」「なんでも知ってます」「経験豊富です」
そんなファジーな言葉で、未来におとづれるであろうファジーな結果しか提示してないんです。

これじゃ、お客さんつきませんよ。
やってることが「販売員」の延長でしかありませんから。

そりゃ、お金払ってまでお願いされませんよね。

 

一方「ファッション好きだがアパレルの仕事をした事がないパーソナルスタイリスト」勢力は
「こんな方法であなたの問題を把握し、このような方法を使って解決します。」
とハッキリとシンプルに発信している事が多い。

だから、お客さんはわかりやすい。

例えば「骨格診断」や「カラー診断」という販売員が持っていないスキルや知識を土台にして、
今までの自分自身の「ファッションセンス」を組み合わせて「こんなお困りのお客さんを解決できますよ」
とちゃんと可視化させています。

販売員に比べ後発であり、日常的に服に関わる絶対的な時間量が少ないハンデをカバーする為に、
「専門性に特化したスキル」を可視化している。

それに加え基本プロの経験がなくアドリブ効かないので、事前に「1人のお客さんのデータ」をしっかり収集してから、
お客さんが何を望んでいるか?を聞き出し、そこから似合うファッションを教えてくれる。

見え方が「お客さんの悩みを解決する」事に重点を置いているように見えるんですよね。

お洒落にする事で「対価」をもらっているのではなく、問題を解決する事で「対価」をもらっている。
そこが「儲かる、儲からない」ポイントになんです。

 

 

販売員からパーソナルスタイリストとして成功したいならポイントは2つ。

まとめにかかろうと思います。笑

圧倒的に優れているはずの販売員出身のパーソナルスタイリストが成功したいと思うんであれば。

1つ目は、自分の能力をお客さんにちゃんと伝わるように「可視化」させるスキルを身に付けること。

2つ目は、お客さんに教えるのではなく、お客さんの問題を教えてもらえるようにすること。

 

この2つが出来なければ、いつまでたっても「販売員」の延長の仕事でしかありません。
販売員の延長であれば、お客さんからすれば「店に行けばいい」になってしまいますからね。

アパレル販売員のスキルと経験を活かしながらも、全く違う仕事。
今の販売員の仕事を縦に伸ばすイメージではなく、横にずらすイメージ。

圧倒的な「アパレル販売員の経験や知識」を活かしながら、そんなイメージを持つ事ができる
「アパレル販売員出身のパーソナルスタイリスト」が誕生すれば、、、

これからのロールモデルになるんじゃないの?

まだまだチャンス転がってそうですねー、ここ。
一緒に狙っちゃいますか?笑

 

PS

僕がパーソナルスタイリストとして活動するんであれば
お客さんの見えない価値を可視化する事に特化しますね。

ファッションというツールを使って。

ファッションで見えない価値を可視化する。
僕の今年のテーマです。

今日から洋服もブログもSNSも全部ひっくるめて「ファッション」て事にしたらダメですか?

 

 

 

 

 

 

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